アファラック、Q1生産は前年比+15%増 南アは豪雨で減産もトルコが下支え

Afarak Group

ロンドン証券取引所およびナスダックに上場するAfarak Groupは、2025年第1四半期(Q1)の総生産量が前年同期比15.2%増となったと発表した。
主力の南アフリカにおけるクロム鉱石生産は同26.8%減と大幅に落ち込んだが、トルコ事業の好調がこれを補った。

同社のスペシャルアロイ生産量は26,961トン(前年同期:23,411トン)で15.2%増。
処理量は7.4%増の7,411トン、鉱石採掘量は18.4%増の19,550トンといずれも堅調だった。

南アでは記録的豪雨が操業を直撃 全鉱山で最適供給に支障

南アのVlakpoort、Zeerust、Mecklenburg鉱山では、Q1の鉱石採掘量が70,278トンから51,413トンへと26.8%減少。
同社は「例年を大きく上回る降雨により、供給が不安定となり、処理プラントは不十分かつ質の劣る原料での操業を余儀なくされた」と説明している。

トルコでのフェロクロム採掘は18%増 独プラント向け供給と価格高騰に対応
一方、トルコにおけるフェロクロム鉱山では前年同期比18.4%増と大幅な増加を記録。
これは、ドイツの自社プラント向け供給強化と、国際的なクロム鉱石価格の上昇に対応した追加販売が背景にあるという。

アファラックは引き続き、南アでの気候リスクへの対応と、トルコ・欧州拠点を活かした需給最適化の両輪での事業運営を強化するとしている。

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