USスチール、ゲーリー工場の高炉近代化に3億5,000万ドルを投資

US Steel Gary works pig iron production


米国の大手鉄鋼メーカー、USスチールは、ゲーリー工場の高炉改修プロジェクトに3億5,000万ドルの投資を承認しました。今回の投資は、同工場の高炉稼働維持と長期的な鉄鋼生産能力確保に不可欠な措置です。一方で、改修工事は最終的な許認可の取得後に着手されます。


高炉改修と生産能力強化

改修対象となる14号高炉は、ゲーリー工場内で最大の高炉であり、ミネソタ州産鉄鉱石ペレットを用いて高強度鋼向けの銑鉄を生産しています。USスチールは、14号高炉のライニング交換を中心に、長期的な生産安定と顧客への供給確保を目指します。さらに、同社は熱延工場および製鋼所の近代化にも約2億ドルを投じる計画で、インディアナ州環境管理局と連携して必要な許認可を取得中です。

今回のゲーリー工場プロジェクトは、米国製造業の活性化と地域雇用拡大に寄与すると同社CEOのデイビッド・B・バリット氏は述べています。加えて、USスチールは日本製鉄の先端技術を活用し、2028年末までに総額110億ドルの設備投資を行う計画です。


北米市場の需要回復と生産拡張

12月初旬、USスチールはイリノイ州グラナイトシティ工場での高炉再稼働プロセスを開始しました。これは、主要消費セグメントでの安定した注文増を分析した結果、需要拡大に対応する戦略的決定です。ゲーリー工場の高炉近代化と併せて、北米市場における鉄鋼供給力の強化と競争力向上が期待されます。


金属フォーカス 編集部コメント

ゲーリー工場の高炉改修は、米国鉄鋼業における老朽設備の近代化と生産安定化の象徴的事例です。熱延工場・製鋼所の投資も含め、地域経済への波及効果は大きく、北米市場におけるUSスチールの競争力をさらに強化するでしょう。

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