![]() |
| Baowu steel near zero carbon steel production line |
中国の宝武鋼鉄(Baowu Steel)は、広東省湛江でゼロカーボンに近い鋼鉄生産ラインを建設し、年産100万トンの能力を有する新ラインを稼働させました。このプロジェクトは、水素還元プロセスと電気アーク炉(EAF)を組み合わせた最先端技術を活用しており、国内の鋼鉄業の脱炭素化戦略に沿った取り組みです。
水素還元と電気炉による脱炭素化
新ラインでは、水素を用いた直接還元鉄(DRI)が目標とする金属化率を達成しており、高効率電気炉によってエネルギー利用効率も向上しています。従来の高炉・転炉方式に比べ、CO₂排出量を50~80%削減可能です。宝武鋼鉄は、この技術により高品質鋼材の生産と環境負荷低減の両立を目指します。
今回のプロジェクトは、中国の第14次五か年計画(2021~2025年)に沿ったものであり、グリーントランスフォーメーションによる鋼鉄産業の高品質発展を推進する重要な取り組みです。2021年から2024年までに、中国国内では126のグリーンスチール工場が認定されました。
さらに、中国鉄鋼協会(CISA)は「卓越したエネルギー効率」イニシアチブを同期間中に展開し、2024年だけで標準炭換算約1,050万トンの省エネと約2,750万トンのCO₂削減を達成しています。中国政府は鋼鉄供給を大幅に減らすことなく、ハイエンド企業の発展を支援する慎重な産業再編を進めています。
金属フォーカス 編集部コメント
湛江の新ラインは、水素還元と電気炉の組み合わせによる脱炭素鋼生産の実証事例です。国内市場への環境対応技術普及と高付加価値鋼材供給の両立を示しており、グローバル鋼鉄業界における中国の技術競争力を強化するでしょう。
Tags
STEEL


