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| Nickel Market |
インドネシア ニッケル市場は、世界最大の電池用ニッケル生産国として再び注目を集めています。最近の価格急騰は、インドネシア政府による生産抑制の方針に市場が反応した結果です。ロンドン金属取引所(LME)の三カ月物ニッケル価格は、昨年12月中旬の1トンあたり14,235ドルから1月14日には18,905ドルまで上昇しました。
生産制限と市場の読み取り
インドネシアの鉱業省は、2026年の年間採掘許可を3億7,900万トンから2億5,000~2億6,000万トンに削減すると発表しました。この発表は、インドネシアが世界のニッケル供給量の約65%を占めることを踏まえると、極めて大きなニュースです。しかしながら、鉱石の水分含有量によって実際のニッケル回収量は変動し、公式報告も十分でないため、投資家やメーカーにとって数字の解釈は容易ではありません。実際、昨年の採掘量は許可量を下回り、国内製錬所の需要も約3億トンに留まりました。
供給調整と精錬所需要のジレンマ
インドネシアのニッケル精錬協会(FINI)は、2026年の鉱石需要を3億4,000~3億5,000万トンと予測しています。この需要を満たすには輸入や在庫取り崩しだけでは不十分であり、政府は精錬所建設や稼働拡大を妨げずに供給を抑制する難題に直面しています。そのため、年間採掘許可の数字は年央の見直しによって変動する可能性が高いと市場は見ています。
インドネシア政府は、違法採掘や環境規制違反の取り締まりを強化するなど、ニッケル市場の統制を強めています。しかし、既存の生産能力と新規プロジェクトを急停止させることは現実的ではなく、市場は段階的な調整を予想しています。結果として、インドネシア ニッケル市場の動向は今後も注視が必要です。
金属フォーカス 編集部コメント
インドネシアの生産調整は、グローバルな電池用ニッケル市場に価格上昇圧力を与える一方、精錬所需要とのバランスが課題です。今後は供給調整の実効性と輸入依存度の変化が、投資家や製造業者の戦略に直接影響するでしょう。


