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| Gold Prices |
金価格は2026年1月、1オンスあたり5,100ドルを超え、史上最高値を更新しました。世界的な地政学リスクの高まりにより、安全資産としての金需要が再び急増しています。銀など他の貴金属も同様に上昇しました。
貴金属市場における投資家心理とデバスメント取引
月曜日、スポット金は最大2.5%上昇し、1オンス5,111ドル近くに達しました。銀も二桁上昇し、1オンス113.60ドルで新高値を記録しました。これらの急騰は、金が市場における恐怖指数としての役割を果たしていることを示しています。近年、投資家は米国や日本など先進国の債務懸念を背景に、通貨や国債から金へ資金を移す「デバスメント取引」を積極的に行っています。
ワールドゴールドカウンシルのチーフストラテジスト、ジョン・リード氏は「過去3年間で長期債務の軌道に対する懸念が増している」と指摘します。特にファミリーオフィスは、短期的利益よりも世代間の資産保護を重視し、金への投資を増やしています。2025年末にはシタデルCEOケン・グリフィンやブリッジウォーター創設者レイ・ダリオなど著名投資家も金高騰を警告として取り上げました。
今後の見通しと市場の動向
金は1979年以来の最高の年間パフォーマンスを達成しており、21世紀以降のS&P500指数を上回る成長を示しています。地政学的リスクも市場心理を押し上げ、グリーンランド併合計画やベネズエラ介入などの影響で、安全資産への投資が増加しました。
ゴールドマン・サックスは年末目標を1オンス5,400ドルに引き上げ、ソシエテ・ジェネラルは1オンス6,000ドルまでの上昇余地を示唆しています。モルガン・スタンレーは5,700ドルをブルケースの目標値とし、ウィリアムヒルは今年中に5,500~6,000ドルのレンジで金価格を予想しています。
オンライン市場BullionVaultのアドリアン・アッシュ氏は「アジア・欧州の個人投資家が初めて金銀投資に参入しており、これが価格上昇の原動力」と解説。Sprott社のライアン・マッキントライ社長は「金価格は地政学・経済不確実性に支えられ、中央銀行も外貨準備の多様化で引き続き購入を継続している」と述べています。
金属フォーカス 編集部コメント
金価格の史上最高値更新は、地政学的リスクと先進国債務懸念が直接的要因です。長期的には、安全資産としての金・銀需要の拡大が、貴金属市場の流動性や資産保全戦略に持続的影響を与えるでしょう。


