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| Century Aluminum EGA aluminum smelter |
エミレーツ・グローバル・アルミニウム(EGA)とCentury Aluminumは、オクラホマ州イノラに米国新規アルミニウム製錬所を建設する共同開発契約を締結しました。このプロジェクトは、1980年以来初の米国におけるグリーンフィールド型の一次アルミニウム製錬所です。
新製錬所は年間75万トンのアルミニウム生産能力を持ち、従来構想の60万トンを上回ります。これは現行の米国国内生産量の2倍以上に相当し、国内供給の大幅な拡充をもたらします。EGAは出資比率60%、Century Aluminumは40%を保有し、両社はそれぞれの技術力と運営経験を融合させます。
米国アルミニウム産業への影響と地域経済効果
本プロジェクトは建設期間中に約4,000人、完成後には1,000人の恒久雇用を生むと見込まれています。イノラのタルサ港工業団地に建設され、ミシシッピ川水系を活用した効率的な物流が可能です。EGAのEX製錬技術とCenturyの米国内サプライチェーン運営経験を組み合わせることで、高効率で競争力のある生産体制を実現します。
現在、米国のアルミニウム需要の約85%は輸入に依存しています。米国新規アルミニウム製錬所の稼働により、国内供給能力が拡大し、航空宇宙、自動車、建設、包装、さらには国家防衛に必要な重要金属の安定供給が期待されます。また、地域の下流・上流産業の発展や新規産業クラスターの形成も促進されるでしょう。
さらに、Century Aluminumはサウスカロライナ州マウントホーリー製錬所の再稼働やDOEの補助金を活用した新製錬所建設計画など、国内一次アルミニウム生産能力の強化を継続しています。これにより、米国アルミニウム産業の技術力と製造力の再興が進む見込みです。
金属フォーカス 編集部コメント
この新規製錬所は、米国一次アルミニウム生産の回復に大きく寄与します。国内供給の拡大は重要産業の安定化につながり、地域経済や雇用創出にも波及効果があります。将来的には、米国内でのアルミニウム製造エコシステムの再構築が期待されます。


