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| US tariffs |
米国政府は鉄鋼、アルミニウム、銅の輸入関税を調整し、手続き簡素化と輸入品の過小評価防止を目指します。トランプ政権の発表によれば、鉄鋼・アルミに対する50%の関税は維持されますが、適用対象は米国消費者が支払う価格となります。現時点では、販売価格と関税額の算定方法は不明です。
関税調整の具体的内容
米国は鉄鋼、アルミ、銅を原材料とする派生製品について、金属含有率が重量比15%未満の場合、50%関税を撤廃します。さらに、金属使用量の多い産業機械や電力設備は2027年まで15%の関税が適用されます。これは米国内で進行中の産業基盤拡大を加速させる狙いです。ドイツやイタリア製の製鉄設備メーカーが低関税を求めていました。
一方、重量比15%以上の鉄鋼・アルミ・銅を含む製品は輸入額全体に対して25%の関税が課されます。米国産金属のみで製造された輸入品は、関税率が10%に引き下げられます。この措置により、米国市場での輸入品価格競争やサプライチェーン戦略に影響が及ぶと見られます。
EUとの貿易関係と影響
欧州議会は2026年3月、EUと米国の貿易協定を承認しました。ただし、米国が義務を履行し、EU産品に対する関税を15%以下に削減した場合にのみ、優遇措置が発効します。鉄鋼・アルミ含有率50%超の製品について、米国が関税削減を行わなければ、EU側の優遇関税は6か月後に適用されなくなります。これにより、米EU間の金属貿易は関税政策に大きく依存する状況となります。
金属フォーカス 編集部コメント
今回の米国関税調整は、国内製造業の保護と輸入品価格の透明化を狙った施策です。欧州との貿易協定履行状況次第で、グローバル鉄鋼・アルミ市場の需給と価格動向に直接的な影響が及ぶ可能性があります。今後、企業は輸入戦略とコスト管理の再評価を迫られるでしょう。
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