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| Goldman Sachs Copper |
米国のGoldman Sachsは、中東情勢の長期化によるホルムズ海峡の供給途絶が銅市場にさらなる下振れリスクをもたらすと警告しました。戦争によるエネルギー価格上昇が世界経済成長を抑制することで、工業用途の広い銅需要が減速する可能性があります。
中東情勢と銅需要への影響
ゴールドマンのアナリスト、オーレリア・ウォルサム氏らは、海峡の流れが長期にわたり遮断される場合、銅価格は下方向に傾きやすくなると指摘しています。2026年初頭には1トンあたり14,500ドルを突破する歴史的上昇を記録しましたが、その後の戦争影響で年間の上昇分はすべて消失し、現在は約12,000ドルで取引されています。ブルームバーグ・インテリジェンスは、ホルムズ海峡の長期閉鎖が銅需要を0.5~1%抑制し、価格を1万ドル以下に押し下げる可能性を示唆しています。
価格目標の引き下げと市場見通し
ゴールドマンは、2026年のベースケース価格目標を1トンあたり12,850ドルから12,650ドルに引き下げました。これは海峡が4月中旬から再開する前提のシナリオです。一方で、経済見通しがさらに悪化する「深刻な逆風」シナリオでは、銅価格はさらなる下落リスクにさらされる可能性があります。アナリストは、「現在の銅価格はファンダメンタルズで支えられておらず、経済環境悪化時には追加下落の脆弱性がある」と述べています。今年の平均価格12,850ドルは、推定公正価値11,100ドルをすでに大きく上回っている状況です。
金属フォーカス 編集部コメント
中東情勢の不透明感は銅市場の短期的下振れリスクを強めています。エネルギー価格の高止まりと世界経済減速は、銅需要と工業材料供給チェーンに直接的影響を与えます。投資家やメーカーは、銅価格の変動リスクを考慮した戦略策定が不可欠です。
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