St George Mining、Araxáレアアース開発でTécnicas ReunidasとMoU締結

Rare earths MoU


オーストラリアのSt George Miningは、ブラジル・ミナスジェライス州Araxá鉱床のレアアース試料処理に関して、スペインのTécnicas Reunidasと覚書(MoU)を締結しました。Técnicas Reunidasは、自社開発技術RARETECHを用いて初期処理を実施し、混合炭酸塩やレアアース酸化物の生成、さらにレアアース元素(REEs)の分離・精製を行います。


Araxá鉱床の戦略的重要性と処理技術

Araxá鉱床は南米最大のハードロック型レアアース鉱床であり、St George Miningが全権を保有しています。今回のMoUでは、Técnicas ReunidasのRARETECH技術を活用して、濃縮レアアースを炭酸塩に加工するプロセスを開発します。RARETECHは、米国、日本、オーストラリアなどで実績があり、重要金属や循環経済製品の回収・精製に特化しています。さらにTécnicas Reunidasは、処理フローダイアグラムや産業プラント設計に関する支援も提供する可能性があります。


欧州市場への展開と今後の戦略

St George Miningは、この提携を活用して欧州市場への進出を目指しています。過去には米国のREalloysやブラジルのMagBrasとの提携を通じて下流工程開発を進めてきました。CEOのジョン・プライネアス氏は「Técnicas Reunidasとの協働で、Araxáレアアースの最適な処理ルートをさらに評価できることに非常に期待している」と述べています。2024年12月には、同鉱床からのニオブおよびレアアースの下流生産を推進するパートナーシップも発表されています。


金属フォーカス 編集部コメント

今回のMoUは、南米最大規模のレアアース鉱床を欧州市場へ展開する戦略的布石です。RARETECH技術の導入により、効率的な精製と下流工程開発が可能となり、サプライチェーン安定化と重要資源の確保に直結します。今後、欧州向けの供給網構築と、循環経済型資源利用の展開に注目が集まります。

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