鉄鉱石価格、2026年初頭に急落—供給過剰と中国需要低迷が影響

Iron ore prices


2026年初頭、鉄鉱石価格は急速に下落し、年初来で6%超の下落を記録しました。特に、青島港(KORE 62% Fe)の取引価格は2月20日時点で100.26ドル/t CFRとなり、2025年8月以来の低水準に達しています。価格下落は、季節要因と基礎的需給の組み合わせによる供給過剰の影響が大きく、短期的な買い支え効果を上回る形で市場に反映されました。


中国の鋼材需要と季節要因による一時的な価格支援

1月後半、旧正月前の在庫補充によって一時的に価格が支えられました。中国の鋼鉄メーカーは、連続稼働を確保するために原料在庫を積み増し、これが短期的な価格安定要因となりました。また、先物市場やコークス炭価格の上昇も楽観的要因として働きました。しかし、同時期の統計では鋼材在庫の増加や建設活動の低迷が示され、基礎的需給は依然として弱含みでした。


世界的供給増と市場下落圧力

2月に入ると、旧正月前の買い支え効果が消失し、鉄鉱石価格は再び下落局面に入りました。オーストラリアの天候リスクや一時的な供給障害も価格支援には不十分で、在庫過多が価格を圧迫しました。加えて、ギニア・シマンドゥ鉱山からの高品位鉱石出荷が始まり、世界的供給増加への懸念が強まりました。中国市場の低需要も継続的な下落要因であり、短期的な技術的反発はあるものの、基礎的には弱含みが続く見通しです。今後数か月の価格は95~105ドル/t CFR付近での変動が予想され、中国鋼材需要のさらなる低迷がリスクとして残ります。


金属フォーカス 編集部コメント

今回の鉄鉱石価格下落は、中国の建設活動低迷と世界的供給増加が主因です。中期的にはシマンドゥ鉱山など新規供給の増加が価格回復を制約すると考えられます。投資家やメーカーは、在庫水準と中国市場動向を注視する必要があります。

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