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| West rare earth pricing |
米国の国内レアアース生産者であるMP Materialsとの画期的な契約により、ネオジム・プラセオジム(NdPr)の価格は政府保証の最低価格を上回る水準に上昇しました。しかし、現在の価格参照点は中国に依存しており、西側諸国が中国の市場支配力から脱却するには、独自のレアアース価格メカニズムが不可欠です。
中国の価格支配力と市場の課題
現在のMP Materials契約における価格参照は、Asian Metalが集計する中国エクスワークスNdPr指数を基にしています。上海金属市場(SMM)など他の中国価格報告機関も存在しますが、いずれも中国政府の規制下で運営されており、報告価格は政府方針に沿う形で形成されます。その結果、中国価格は国内市場の動向を反映しており、西側市場とは乖離が生じています。さらに、中国政府による輸出規制強化も、西側諸国の価格発見を制約する要因となっています。
西側独自価格メカニズム構築の必要性
米政府契約には、国際的に認知された代替価格指数が開発された場合、価格参照点を中国市場から切り替えられる条項が存在します。Benchmark Mineral Intelligenceは中国以外で取引されるレアアース価格の収集を開始し、CMEやICEもレアアース先物の導入を検討しています。リチウム市場の事例では、CMEの先物取引により西側市場は中国価格に完全に依存せず、価格リスクをヘッジ可能となりました。レアアース市場でも同様の市場インフラ整備が進めば、西側は価格発見力と供給チェーン両面で独立性を確保できます。
金属フォーカス 編集部コメント
西側諸国がレアアース市場で独立した価格形成を実現することは、戦略的資源の安定供給と投資誘引に直結します。今後は、MP Materialsの契約条項を活用した代替価格指数の確立や、CME型の先物市場導入が鍵となるでしょう。
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