SQM-Codelcoジョイントベンチャー、リチウム生産が予想を上回る—世界需要回復の中で拡大へ

Nova Andino Litio SpA


SQMとチリ国営企業Codelcoのリチウム合弁事業「Nova Andino Litio SpA」は、2025年に予想を上回る生産量を記録しました。生産量は23万3,000トンの炭酸リチウム換算で、前年を上回り、SQMが提示した最新ガイダンス「約23万トン」を超えました。この成果は、グローバルな供給過剰からの回復期にあるリチウム市場において重要な指標となります。


Atacama塩湖の効率的生産と拡張計画

Nova Andinoは世界最大規模の塩水由来リチウム資源を有し、低コストでの生産拡大を計画しています。CEOのCarlos Díaz氏によれば、生産量は2020年代末までに30万トンへ徐々に増加する見込みです。大規模なバッテリー貯蔵設備や電気自動車向け需要増により、世界リチウム消費は二桁成長を目指します。Atacamaの蒸発法は、オーストラリアのハードロック採掘と比較して水や化学薬品、エネルギー消費が少なく、効率的な生産を可能にしています。さらに、直接抽出法など新技術の導入も計画されており、将来的な生産拡大を後押しします。


Codelcoの複合事業と市場インパクト

CodelcoはRio Tinto GroupとのMaricungaリチウム事業について、チリ・中国の独占禁止法承認を待つ状況です。Codelcoは2025年にチリ国内で銅133万トンを生産し、設備投資は過去最高の52.8億ドルに達しました。また、El Teniente鉱山の地下施設管理は、規模と複雑性を踏まえ経営委員会に統合され、独立コンサルタントが設計支援を行います。これにより、リチウムと銅の両事業が市場に与える影響は今後さらに大きくなる見通しです。


金属フォーカス 編集部コメント

SQM-Codelcoの生産拡大は、低コストの塩水リチウム資源を背景に西側市場の供給安定性を高めます。中期的には、新技術導入と生産拡大が高コスト競合企業に圧力を与え、電池・EV市場の価格形成にも影響を与えるでしょう。


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