米国の亜鉛開発への韓国株主抗争、トランプ政権の戦略鉱物投資に影響

US Zinc


トランプ政権が支援する米国の亜鉛開発プロジェクトが、韓国での株主抗争に巻き込まれています。この事例は、重要鉱物への政府出資戦略が自由市場の反発に直面していることを示しています。米国と韓国の企業連携により、テネシー州で74億ドル規模の製錬所建設が進められる予定です。


株主抗争と法的争点

今回の争いは、Korea Zincの主要株主であるYoung Poong Corp.とMBK Partners Ltd.が、新製錬所建設の資金調達のための株式発行を停止するよう韓国裁判所に申し立てたことに端を発しています。彼らは、株式発行が株主抗争を回避するための措置だと主張しています。この訴訟は、米国の戦略鉱物国内生産促進計画に影響を与える可能性があり、中国依存からの脱却というトランプ政権の経済戦略にとって重要な課題です。


プロジェクトの規模と市場影響

製錬所は既存施設の隣に建設され、従業員の研修に使用されます。完成後は既存施設が閉鎖されます。プロジェクト完了により、Korea Zincの収益は2倍以上に増加し、米国は主要金属の優先供給を受けることになります。米国政府は20億ドル超を出資し、国防・商務省も資金調達や投資家誘致に関与しています。JPMorgan Chaseなど民間投資家も参加予定です。

Peter Harrell氏(カーネギー国際平和基金所属、元バイデン政権経済顧問)は、「この取引は、成立しないリスクが現実にある初の事例です」と述べ、政府の企業関与が潜在的リスクを伴うことを指摘しています。一方で、米当局はプロキシーファイトを認識しつつも、積極的に介入する意図はないとしています。


金属フォーカス 編集部コメント

米国の亜鉛開発への韓国株主抗争は、戦略鉱物への政府出資が市場や企業統治に及ぼす影響を示す典型例です。今後、重要鉱物プロジェクトの国際連携では、株主構造や法的リスクの管理がますます重要になるでしょう。


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