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Vale |
ブラジル最大の銅鉱山であるVale(ヴァーレ)のサロボ3鉱山が、年間処理能力3,500万トンへの増強に成功した。90日間の試験操業を経て通年稼働水準に到達し、2023年比で300万トンの増加となる。最終目標である3,600万トン体制の実現にも近づいている。
Wheaton社が節目達成報酬として1.44億ドル支払い
今回の増産は、カナダのWheaton Precious Metals International(ウィートン社)とのメタル・ストリーミング契約に基づく節目であり、Valeは1億4,400万ドルの支払いを受ける。サロボ鉱山はValeの非鉄部門の中核資産であり、同社の銅ポートフォリオ拡充戦略の要となっている。
EV・再エネ・建設需要が銅生産を後押し
Valeは2024年の銅生産量が前年比6%増の34万8,000トンと報告しており、電気自動車(EV)や再生可能エネルギー、建設分野の需要増加を背景に銅事業への投資を加速させている。
今回のサロボ3増産により、Valeの国際競争力が一層強化されるとともに、ブラジルの銅供給国としての地位も向上する見通しだ。
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MINING