Patriot社、カナダ・シャーキチュワナーン・リチウムプロジェクトの許認可手続きが順調に進展

Patriot Battery Metals

連邦・州の環境審査プロセスが並行進行、2025年末に最終提出へ

カナダ・バンクーバーを本拠とするPatriot Battery Metals社は、ケベック州エイユーイストシー・ジェームズベイ地域に位置するシャーキチュワナーン・リチウムプロジェクトに関する許認可手続きが順調に進展していると発表した。

同社は2024年2月、カナダ影響評価庁(IAAC)へ初期プロジェクト記述書を提出し、連邦の許認可プロセスが正式に始動。年内に環境・社会影響評価(ESIA)の提出を予定している。また、2023年11月にはケベック州政府に対し予備情報書を提出し、2024年4月にESIA提出に向けたガイドラインを受領している。

年間通行可能な道路と水力送電線に近接、1億トン超のリソースを保有

同プロジェクトの中核となるCV5スポジュメン・ペグマタイト鉱床は、酸化リチウム(Li₂O)品位1.44%の確定資源8,010万トンと、同1.31%の推定資源6,250万トンを保有。鉱区は通年アクセス可能な道路と水力発電送電線に近接し、インフラ面でも高い優位性を持つ。

CEOのケン・ブリンズデン氏は「連邦と州の許認可が並行して進んでおり、関係当局およびクリー先住民との緊密な連携を継続する」と強調。「当社が世界のリチウム供給チェーンにおいて有利な位置にあることを改めて確認した」と述べた。

また、2025年末のESIA正式提出に向けて、過去3年以上にわたり行ってきた環境データ収集や地域住民との対話も評価の基礎となる。

一方、同社はESG担当副社長のアリックス・ドラパック氏の退任を発表。今後はアドバイザーとしてプロジェクトに関与し、承認手続きにおける継続性と専門性の確保に貢献する予定だ。

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