ゴールド価格、5,000ドル回復―ディップ買いで投資家が再参入

Gold Prices


先週の急落を受けて、ゴールド価格は5,000ドル/オンスの水準を回復しました。投資家が「ディップ買い」に動き、金の買い戻しが加速したことが背景です。取引初期には5,091.89ドルまで上昇しましたが、その後利益確定により一部値を消しました。銀も一時9%上昇し92ドル/オンスまで上がりましたが、こちらもやや調整しています。


先週の急落と市場の反応

先週の急落では、金価格が12%下落し、1980年以来の最大の下落率を記録しました。しかしながら、金は直前の過熱した上昇局面からほぼ半分の損失を回復しています。ゴールドの急上昇は主に投機的な動きに支えられており、市場関係者は上昇が過大で速すぎると警告していました。ゴールドは今年に入り約25%上昇していましたが、この調整で過熱感が緩和されました。

ゴールドのディップ買いは、ディーラーのヘッジ戦略の変化や投資家のストップロス発動による連鎖的売りが一段落したことも影響しています。ゴールドマン・サックスのアナリストは、「価格下落により売買の構図が逆転し、損失が市場全体に波及した」と指摘しています。


ファンダメンタルズは依然堅調

主要銀行は依然としてゴールドに対して強気姿勢を維持しています。JPMorganは年末の目標価格を6,300ドル/オンス、ドイツ銀行も6,000ドル/オンスを予想しています。バンク・オブ・アメリカのEMEA商品取引責任者ニクラス・ウェスターマーク氏は、価格変動がポジションサイズに影響しても、投資家の関心は衰えないと述べています。一方で、貴金属市場のボラティリティは高止まりすると警告しています。

TD証券のシニアコモディティストラテジスト、ダニエル・ガリ氏は「先週の激しい変動で、個人投資家が市場から一時退く可能性がある」と分析しました。また、米国とイラン間の地政学リスクの高まりも、ゴールドの安全資産需要を押し上げています。


金属フォーカス 編集部コメント

ゴールド価格の急落と回復は市場の投機的動きとファンダメンタルズのバランスを示しています。今後も地政学リスクや金融政策の影響でボラティリティは高止まりし、投資家の分散戦略やヘッジ行動が重要になるでしょう。

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