中国の鋼材消費、2025年は5.4%減少 – 建設業低迷が影響

Construction oriented steel


中国の鋼材消費は、2025年に前年比5.4%減の約8億800万トンに落ち込む見通しです。中国冶金工業計画研究院(MPI)の最新報告によると、これは主に建設業の低迷が影響しています。加えて、自動車産業など一部の需要は増加傾向にあるものの、総体的な消費は減少傾向を示しています。


建設業と自動車産業の需給動向

MPIの推計によると、2025年の建設業向け鋼材需要は前年比約13%減の4億トンに落ち込みました。不動産市場の停滞が直接的な要因です。一方で、自動車業界向け鋼材需要は前年比10.9%増の6,670万トンに達し、建設業の落ち込みを部分的に補っています。このように、セクターごとの需給ギャップが中国鋼材市場の構造変化を浮き彫りにしています。


世界市場への影響と今後の見通し

MPIは、2025年の世界の圧延鋼材需要も前年比1.8%減と予測しています。ただし、2026年には中国国内消費が前年比1%減にとどまり、世界市場はほぼ横ばいの成長(約1%)が期待されます。さらに、中国の鉄鋼企業は2025年11月に生産量を前年同月比10.9%減の6,987万トンに削減し、月次で6か月連続の減少を記録しました。国内生産の低下は価格動向や輸出戦略にも影響を与える可能性があります。


金属フォーカス 編集部コメント

建設業の低迷が中国鋼材消費の減少を主導しており、国内市場の調整は世界価格にも波及します。一方、自動車や製造業向け需要の増加は新たな成長機会を示唆しており、2026年以降の市場回復の鍵となります。投資家やメーカーはセクター別需給の動向を精緻に分析する必要があります。

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