ブルー・ムーン・メタルズ、ヌッシール銅プロジェクトに最大1億4,000万ドルの資金調達

Blue Moon Metals Nussir Copper Project


ブルー・ムーン・メタルズは、ノルウェーのヌッシール銅プロジェクトに対し、ハートリー・パートナーズとオークツリー・キャピタル・マネジメントから最大1億4,000万ドルの資金を確保しました。同社は、両社との間で覚書を締結しました。この資金調達は、特定の条件と承認を前提としています。


ヌッシール銅プロジェクトの資金調達スキームと戦略的意義

この資金調達は、5,000万ドルのシニア担保付きタームローン、7,000万ドルの貴金属ストリーム契約、および最大2,000万ドルの株式投資で構成されます。加えて、先行するブリッジローンと500万ドルの株式投資も含まれます。この初期資金は、詳細なエンジニアリングや地下開発などの初期作業を可能にします。ヌッシール銅プロジェクトは、ヨーロッパの鉱物サプライチェーンにおいて重要な役割を果たすでしょう。EUは、このプロジェクトを戦略的クリティカル原材料プロジェクトとして認定しました。これは、重要な鉱物供給源を多様化し、中国への依存を減らすためです。


ヨーロッパの資源安全保障に貢献するヌッシール銅プロジェクト

ブルー・ムーン・メタルズのクリスチャン・カーグル=シマールCEOは、この提携がプロジェクトの強さを示していると述べました。この資金調達は、長期的な株主利益に沿ったバランスの取れたアプローチです。ノルウェーのフィーンマルクに位置するヌッシール銅プロジェクトは、銅だけでなく銀や金の資源も開発します。同社は、20年にわたり地質分析と規制順守を進めてきました。このプロジェクトは、ヨーロッパのエネルギー転換に必要な銅供給を強化するでしょう。


金属フォーカス 編集部コメント

ヌッシール銅プロジェクトへの大型資金注入は、資源安全保障に対する欧米投資家の強い関心を明確に示しています。特に、EUがこのプロジェクトを戦略的原材料プロジェクトに指定したことは、欧州が国内および近隣地域での重要鉱物サプライチェーン構築を加速させていることの表れです。この動きは、中国が支配するサプライチェーンへの対抗策として、今後も同様のプロジェクトが欧米で増加する可能性を示唆しています。

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