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リンカーン・ミネラルズ |
ボルナイトを含む高品位硫化鉱帯を確認、歴史的データ再評価も加速
Eyre半島の7km鉱化帯を北中南で分類、北部域が重点探査エリアに
これにより、同社は2025年後半に予定される試錐掘削に向け、重点ターゲットの最終選定を6月末までに完了させる計画です。
同プロジェクトでは、2024年4~5月にかけて1,775mに及ぶコア再観察と28孔の歴史的ボーリングデータを精査しました。
加えて、620地点のポータブル蛍光X線分析(pXRF)と224試料のアッセイ試料選定も実施。
初期の3D地質モデルは完成間近で、試錐位置の精緻化に用いられます。
探鉱対象の7kmに及ぶ硫化鉱化帯は、北部・中央部・南部の3エリアに分割されており、なかでも北部域に広範な硫化鉱床が存在すると判断され、優先調査地域として設定されました。
特にBURCD030孔から4m地点で検出されたボルナイトは、274mの深度で最大3.03%の銅含有率を示し、同社の注目ターゲットです。
さらに、過去データの再評価も進められています。
現在までに69孔の再アッセイが計画されており、BUDD192孔およびBURCD030孔では地質学的・層序学的な強い相関関係が確認されました。
5月27日にMining.com.auが報じた内容では、同社の発見孔の再アッセイにより、12mで1.4% Cu、12.4% Zn、2% Pb、銀13g/tの高品位結果が得られたとされています。
リンカーン・ミネラルズのCEOジョナソン・トルワーサ氏は、「本鉱床は予想以上に複雑で、複数の鉱化イベントや明確な地質帯構造が見られる」とコメントしました。
この知見は、過去データと現代的分析を融合させて探鉱を迅速に進めるという同社の戦略を強く支持するものです。
現在、アッセイ結果は6月まで順次報告される予定で、地質モデル完成後に試錐作業が開始されます。
リンカーンは南オーストラリア州ガウラー・クラトン地域において、重要鉱物の探査開発を主軸としています。
金属フォーカス編集部コメント
Minbrieの探鉱は、銅・鉛・亜鉛の複合鉱床という点で戦略的価値が高い。地質的なゾーニングや多鉱化イベントの兆候は、鉱床の成因解明に繋がる貴重な知見です。近年、重要鉱物の国内供給源確保が政策的にも重視されており、同社の進展は地域経済と資源戦略の双方に貢献する可能性があります。
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