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リオ・ティント |
年産能力2,000万トン増強へ 先住民と協議進め2026年投資判断
リオ・ティントは、クイーンズランド州アムラン鉱山の生産能力を増強する「Kangwinan(カングウィナン)」計画の初期作業および最終エンジニアリング調査を開始した。生産開始は2029年を予定している。
この拡張計画では、新鉱山の開発とアムラン港の拡張を行い、同社のWeipa南部事業におけるボーキサイト年産能力を現在の2,300万トンから最大2,000万トン上積みする。Weipa地区は豪州西ケープ・ヨーク半島に位置し、世界有数のボーキサイト鉱床が存在する。
リオ・ティントのアルミニウム部門オーストラリア統括責任者アルマンド・トーレス氏は、「このフィージビリティ調査は、我々の世界的な鉱床、地域社会、既存事業への信頼の証であり、豪州精錬所や世界の顧客への安定供給にも寄与する」と述べた。
初期工事では、アムラン・ヴィレッジに250人収容の作業員キャンプ建設や、鉱区へのアクセス道路の整備が進められる予定。リオは建設期間中に800人超の雇用を創出し、閉山予定の周辺鉱山労働者の雇用維持にも繋がると見込んでいる。
最終投資決定(FID)は2026年に予定されており、伝統的所有者(Wik Waya族)との文化的協議、環境調査および規制当局の承認が前提となる。
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