Ironveld社、南ア・Limpopo州で本格操業へ──高純度鉄・バナジウム・チタン資源が収益化段階に

Ironveld

DMSプラント商業生産開始、Sable Platinumとのオフテイク契約も進展

AIM上場のIronveld社は、南アフリカ・Limpopo州のBushveld複合岩体北部において保有する高純度鉄(HPI)、バナジウムチタンのプロジェクトが収益化フェーズへ移行しつつあると発表した。

CEOのKris Andersson氏は「DMS(高密度媒体分離)プラント、採掘作業、製錬事業における進展に満足している」と述べ、開発企業から本格操業企業への転換が目前に迫っていると強調した。

同社は現在、DMSグレードのマグネタイト製品の試験生産を完了し、既存のSable Platinum社とのオフテイク契約に基づく商業生産を開始。市場仕様を満たす品質が外部ラボで確認されており、南ア国内やモザンビークへの販売が期待されている。

鉱石販売の直接交渉も進展

「新たな収益源として、鉱石の直接販売が視野に入ってきた」とAndersson氏は語り、国際市場での鉄、バナジウム、チタンに対する需要が堅調であることを背景に、複数の輸出志向企業と積極的な販売交渉を進行中としている。

また、採掘現場では覆土の除去が完了し、初回の発破用ドリリングも間近に迫る。掘削から発破、鉱石採取までを外部請負業者が担当する体制で、迅速な展開を見込んでいる。

HPI粉末製造に向けた製錬計画も進行

さらに、高純度鉄(HPI)粉末を製造するための小規模な水アトマイズプラントについても初期設計を完了し、設計図、調達戦略、推奨供給業者のリストを含む設計データパックの検討が進行中である。

Andersson氏は「これから数カ月で、Ironveldは収益性を伴う企業へと本格的に転換する」と述べ、「高マージン製品を柱とした持続的な企業価値創出に取り組む」と締めくくった。

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