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McLaren Minerals |
掘削で北・中央・南ゾーンに延びる鉱化作用を確認
オーストラリアの探鉱企業マクラーレン・ミネラルズ(ASX: MML)は、同社のチタンプロジェクトで実施した初回掘削フェーズの成果により、鉱床の拡張可能性をより明確に把握したと発表した。今回の調査は、今後の資源量評価およびプレFS(予備的経済性調査)に向けた重要な一歩となる。
総掘削距離4,067メートル、192孔におよぶ掘削作業により、既存鉱床の外縁部に鉱化が広がっていることが判明。特に北部拡張ゾーン(幅2.2km、最大厚23m)、中央ゾーン東部拡張部(幅800m、平均厚20m)、南部ゾーン(幅2.6km、平均厚10m)で有望な堆積物が確認された。
マクラーレンのサイモン・フィニス社長は、「地質モデルの整合性を確認すると同時に、既存資源の外側に大規模な鉱化ポテンシャルが存在することが示された」とコメント。「現地からの支援も厚く、掘削も予定通りに進行し、コスト削減にも成功している」と述べた。
目標はインディケーテッド資源2億トン—資源更新に向けた分析進行中
マクラーレン・プロジェクト(面積333km²)は現在、イルメナイト主体の重鉱物を含む2億8,000万トン(@ 4.8%)の推定・予測資源量を保有しており、ルチル、ルコキセン、ジルコンも少量含まれている。
同社は現在のインディケーテッド資源7,900万トンを、2億トンへ引き上げることを目標にしており、掘削成果はその進展を支える要素となる。
また、地質学的および冶金学的サンプルはIHC社およびディアマンティーナ・ラボに提出済みで、分析結果は今後の資源評価に反映される予定だ。
なお、地質調査の進展により鉱床の形態理解が深まり、将来的な掘削コスト削減にもつながる見通しだ。
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