コバルト市況:電解コバルト、供給逼迫で狭幅な値動き継続の見通し

コバルト

5月第4週、国内価格は1,000元上昇も週比では7,500元下落

5月23日時点で、中国国内の電解コバルト価格はトンあたり22.2万〜25.2万元(平均+1,000元)となり、前週比では7,500元の下落となった。

供給面では、原料輸入の最新動向から、7月以降の供給逼迫が強まる見通しとなっている。また、5月に多くの製錬所が減産していることも供給減に拍車をかけている。

一方、需要面では実需中心の買いが継続しており、市場に流通するスポット品のブランド数も減少傾向にある。多くのメーカーは現在も様子見姿勢を維持しており、取引量は全体として低調に推移している。

現時点での電解コバルト価格は約22万元/tとされ、短期的には狭いレンジ内での価格変動が続く可能性が高い。市場関係者の間では、供給減と在庫薄が価格下支え要因となる一方で、新規需要の伸び悩みが上値を抑制するとの見方が多い。


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