グレート・ウェスタン、WA州スモー・ニオブ標的で初回試錐を完了

Great Western Exploration

鉄鋼産業に不可欠なニオブ資源への期待高まる

オーストラリア証券取引所(ASX)上場のGreat Western Exploration社(GTE)は、西オーストラリア州で展開するYerrida Northプロジェクト内のスモー(Sumo)ニオブ標的において、初の逆循環(RC)掘削プログラムを完了しました。

このプログラムでは、計15孔・総掘削長992mを実施。風化帯と酸化帯の境界層に着目し、ニオブの濃集が見込まれる地質構造を試験的に掘削しました。分析結果の公表は2025年6月を予定しています。

スモー標的は南北2km・東西1kmの規模を持ち、地球化学的なパスファインダー異常に裏付けられたカーボナタイト型ニオブ鉱化の可能性が指摘されています。地理的にはサンドファイア・リソーシズ社(ASX:SFR)のデグルッサ銅・金プロジェクトから南東70kmに位置しています。

軽量高強度鋼の要、ニオブへの注目

ニオブ(Nb)は高い延性と耐熱・耐摩耗性を持つ難熔性金属で、表面酸化皮膜による優れた耐腐食性を発揮します。
世界のニオブ使用の約90%は鉄鋼産業に集中しており、微量(1%未満)添加で高強度・軽量化を可能にします。これにより、建設資材やガス・石油パイプライン、自動車分野での性能向上や燃費削減につながります。

西豪州有望鉱区での進展に期待

Great Western Exploration社は、西オーストラリア州で銅・金・ベースメタルの探鉱に注力しており、Yerrida Northを含む広大な鉱区を保有しています。ニオブは世界的に供給源が限られていることから、国内新規資源の発見は地政学的にも重要性が高いとされており、今後の進展が注目されます。

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