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Eramet |
フランスの大手鉱山会社エラメ(Eramet)は、アルゼンチン・サルタ州で展開するリチウム事業において、初の炭酸リチウム出荷を完了したと発表した。出荷量は40トンで、中国向けに輸出された。輸送と販売はエラメの完全子会社であるエラミン(Eramine)を通じて行われた。
この炭酸リチウムは、エラメが同州で展開するセンテナリオ・ラトーネス塩湖プロジェクトで、最新の「直接リチウム抽出(DLE)」技術を用いて生産されたもの。高効率かつ持続可能な抽出手法により、エラメは加速する世界のリチウム需要に対応しうる競争力のあるサプライヤーとして存在感を高めている。
今回の出荷に関する技術仕様の詳細は非公開だが、同社は今後の生産拡大に自信を見せており、2024年には同プロジェクトから1万~1万3,000トンの炭酸リチウムを生産する計画。電気自動車(EV)市場の拡大とエネルギー転換の進展により、バッテリーグレードのリチウムに対する需要が急増しており、同社の動きは国際リチウム供給網におけるフランス勢の存在感を示すものとなった。
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