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カニオン・リソーシズ |
豪カニオン・リソーシズ(ASX上場)のカメルーン現地子会社カマルコ・カメルーンは、カメルーンのドゥアラ港における用地アクセスの最終承認をポート・オーソリティより取得したと発表した。これにより、同国で進めるミニム・マルタプ・ボーキサイト・プロジェクトの主要インフラ契約がすべて整ったことになる。
本承認により、最大年600万トンのボーキサイト鉱石を貯蔵・輸送可能な約6万5,000平方メートルの専用エリアが確保され、将来的には最大年1,000万トンまで段階的に生産能力を拡張する設計が進められている。
既存の鉄道網および港内の埠頭設備の活用により、2026年前半に予定される初出荷の実現が加速する見通しだ。また、同港の敷地は、カニオンが9.1%の戦略出資を行ったカメルーン国鉄カムレールの車両整備工場にも隣接しており、プロジェクトの初期資本支出(CAPEX)の削減効果が期待されている。
現在進行中の確定的FS(最終実行可能性調査)は、2段階の段階的な増産戦略を評価中で、2026年上期の出荷開始に向けて第3四半期までに完了予定。
さらに、本港アクセスの確保により、カニオンの主要株主であるイーグル・アイ・アセット・ホールディングスが0.07豪ドルでのオプション(5億株)行使の前提条件が満たされたことになる。
「この港湾インフラの確保は、当社にとって世界クラスのボーキサイト鉱山開発の大きな一歩です」とカニオンのマーク・ホーネン会長は述べ、同社のインフラ出資戦略が生産への安定した道筋と拡張性を確保するものであると強調した。
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