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BHP |
BHP(ASX: BHP)は、2030年に閉山予定のニューサウスウェールズ州マウントアーサー炭鉱を、再生可能エネルギー企業ACCIONA Energiaと共同で揚水式水力発電所に転換する計画を発表した。これにより、閉山後も同地域の雇用と経済に貢献する“第二の命”が与えられる。
同炭鉱は2022年に2030年までの操業終了が確定しており、NSW州政府は2026年7月から2030年6月までの採掘延長を承認している。今回の再利用構想では、建設段階で1,000人超の雇用創出が見込まれており、NSW州の最大50万世帯に電力供給できる可能性も示されている。
BHPオーストラリア社長ジェラルディン・スラッタリー氏は「当初は資産売却などの選択肢も検討してきたが、地域の雇用と経済を持続的に支えることが最も重要だと判断した」と述べた。スラッタリー氏によれば、地元ムスウェルブルック地域社会からは閉山後の有効活用に対する強い要望が寄せられていたという。
BHPはまた、アッパー・ハンター地域の移行支援のため、3,000万豪ドル(約30億円)の地域基金を創設すると発表。雇用創出、産業の多様化、経済的自立を支援する共同意思決定モデルを通じて、地域と連携して配分される予定だ。
スラッタリー氏は「2030年までの操業延長と3,000万ドルの基金により、地域社会と従業員に必要な確実性と支援を提供できる」と強調した。
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