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Rebar |
輸出減少とスクラップ安が国内市場を圧迫
トルコの鉄筋(Rebar)価格は、4月11日から25日の間にEXW $570/トンから$537/トンへ下落しました。
Kallanishの報告によれば、鉄スクラップ価格が3年ぶりの安値をつけ、
買い手側の購入意欲が減少していることが要因です。
主要鉄鋼メーカーㅊは4月16日に3月より7ドル高い価格で鉄筋を販売しようとしましたが、
需要は限定的で、販売量はわずか1.1万トンにとどまりました。
輸出減速と国内需給悪化
トルコの鉄筋輸出は2025年1~2月に35.7%増の76.8万トンとなりましたが、
4月には主な輸出先だったイエメン向け供給が途絶えました。
3月のトルコ粗鋼生産も前年同月比で減少し、国内市場に在庫が積み上がっています。
通貨不安も相まって、買い手は引き続き価格交渉に優位な状況です。
一方、中国では鉄筋価格が4月中旬に$416/トン FOTで推移し、月初から12ドル下落しました。
インドでは建設需要の堅調な見通しを背景に、4月18日~25日の間に$18/トン上昇し、$680/トン EXWムンバイに達しました。
ただし、インドでは住宅供給が前年同期比34%減少し、今後鉄筋価格は天井圏にあると見られています。
欧州では、イタリアの鉄筋価格が4月後半に**€10/トン下落**しました。
EU全体の建設生産指数も2025年2月に前月比0.4%減少しています。
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STEEL