シバニエ・スティルウォーターが銅・金プロジェクトを承認

Sibanye-Stillwater


南アフリカの鉱業大手シバニエ・スティルウォーター(Sibanye-Stillwater)は、豪州タスマニア州のマウント・ライエル銅・金プロジェクトの再開を承認しました。同社は同時に、南アフリカのバーンストーン金プロジェクトの開発推進も決定しました。貴金属価格の上昇がキャッシュフローを改善し、長期的な大型投資の着手を後押ししています。マウント・ライエル鉱山には合計3億4,000万ドルの投資を予定しており、2029年の初鉱石採掘を目指します。

マウント・ライエル鉱山は操業安定期において、年間2万6,000トンの銅と1万6,000オンスの金を生産する見込みです。一方、270万オンスの金鉱床保有量を誇るバーンストーン鉱山は、25年間の鉱山寿命を通じて年13万オンスの金を供給します。両プロジェクトの推進は、同社の事業ポートフォリオを白金族金属(PGM)偏重からや金などの産業用・貴金属へ分散させる戦略の一環です。

同社が発表した半期決算では、金および白金族金属の価格高騰を受けて純利益が前年同期比で3倍以上に急増しました。南アフリカ事業における白金族金属の平均実現価格は67%上昇し、金価格も35%上昇しました。堅調な業績と潤沢なフリーキャッシュフローが、新規鉱山開発の自家資金調達を可能にしています。同社はフィンランドのケリバー・リチウムプロジェクトに続き、グローバルなクリティカルマテリアル供給体制を急速に強化しています。


金属フォーカス 編集部コメント

シバニエ・スティルウォーターの決定は、貴金属高で得た資金を銅などのクリーンエネルギー金属へ再投資するマイニング大手のトレンドを映し出しています。既存のPGM事業への依存度を下げ、長期的な需要が見込まれるベースメタルへポートフォリオをシフトする合理的な戦略です。


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