銅価格が過去最高値を更新:NY市場の動向と今後のグローバルサプライチェーン

Copper Price


銅価格は水曜日の早朝、ニューヨーク市場において新たな記録を打ち立てた。その後、ロンドン市場の需給逼迫が緩和する兆しを見せ、市場参加者が利益確定の売りを急いだため、価格は上昇分を手放した。しかし、ワシントンの関税決定を控える中、米国以外の地域における供給の引き締まりは依然として続いている。


ニューヨークとロンドンの市場動向

COMEXの9月限銅は、早朝の取引で1ポンドあたり6.7775ドル(1トンあたり約1万4940ドル)に達し、史上最高値を更新した。その後、ニューヨークの午前中遅くには1.6%下落し、6.6070ドルまで値を下げた。一方、ロンドンの3ヶ月先物契約は1トンあたり1万4350ドル近辺で推移し、小幅な値動きにとどまった。

LMEのスプレッド縮小や世界的な在庫変動が、現在の市場を複雑に動かしている。月曜日にはLME倉庫から5万トンを超える引き出し注文が殺到し、上海先物取引所の倉庫在庫も減少トレンドを描いた。その一方で、COMEXの在庫は連日の増加により過去最高の水準を維持し、市場は米政権による銅の関税裁定を注視している。


鉱山側の生産停滞と今後の見通し

供給面では、インドネシア、コンゴ民主共和国、チリにおける生産の遅れにより、上半期だけで約33万8000トンの供給が失われた。プロジェクト・ブルーやCRUなどの調査会社は、2026年の世界市場が予想された余剰から均衡、あるいは実質的な赤字に転じると指摘している。さらに、サザン・カッパーの時価総額がリオ・ティントに肉薄するなど、鉱山株の動向も世界の投資家の熱い視線を集めている。


金属フォーカス 編集部コメント

銅価格の高騰は、地政学的リスクやサプライチェーンの構造的ボトルネックを鮮明に映し出している。足元では利益確定売りによる調整が見られるものの、実需の底堅さと鉱山生産の停滞を背景に、中長期的な強気相場は揺るぎないものと判断する。


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