台湾フォルモサ鋼鉄、ホットコイル価格を再引き下げ:ベトナム市場の動向

Formosa Ha Tinh Steel


台湾の鉄鋼大手、フォルモサ・ハティン・スチール(Formosa Ha Tinh Steel)は、ホットコイル(熱延鋼板)の販売価格を再び引き下げました。今回の措置は、2万トン以上の大量注文を対象としており、トンあたり7~9ドルの追加値引きを実施します。同社は7月3日にも価格改定を行っており、わずか1週間足らずでの短期間での再値下げとなります。

市場関係者によると、この新価格は8月から9月にかけてのベトナム国内向け出荷分に適用されます。今回の値下げにより、大量発注時の価格はCIF南ベトナム条件でトンあたり538ドル相当の水準となりました。一部のトレーダーは実際の割引額がトンあたり12ドルに達する可能性も指摘しており、大手バイヤーからの需要喚起を強く狙っています。

一方で、米国の鉄鋼メーカーであるニューコア(Nucor)は、スポット価格を引き上げるなど異なる動きを見せています。しかし、ベトナム国内市場では先週から価格下落を見越した買い控えが続いていました。フォルモサによる今回の積極的なホットコイル価格改定が、膠着状態にある市場の取引をどれだけ活性化できるか、業界の注目が集まっています。


金属フォーカス 編集部コメント

フォルモサの相次ぐ値下げは、アジア圏の供給過剰と需要の鈍化を象徴しています。短期間での価格改定は、メーカーが在庫調整とシェア維持に腐心している証左であり、今後のアジア鉄鋼市況は底打ちを見極める難しい局面が続くでしょう。


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