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| Tokyo Steel |
日本の電炉大手である東京製鐵は、8月の鋼材販売価格を据え置くと発表しました。対象となるのは、ホットコイル(熱延鋼板)、鉄筋、H形鋼などの主要製品です。今回の決定により、ホットコイル(1.7~22mm)はトンあたり10万円、鉄筋(D13~25)はトンあたり9万3,000円の価格が継続されます。
同社が今回の価格据え置きを決定した背景には、市場の先行き不透明感があります。世界的なインフレの進行、為替相場の変動、そしてエネルギーコストの上昇が重なり、製造セクター全体で供給コストが増大しています。東京製鐵は、現行価格を維持することで、将来的なコスト転嫁を円滑に進めると同時に、国内市場の安定供給を最優先する戦略を選択しました。
加えて、国内の需給バランスは改善傾向にあります。同社は、鉄鋼輸入に関する不当廉売(ダンピング)調査の進展が、国内需給の健全化に寄与していると指摘しています。今後は、大型建設プロジェクトによる鋼材需要の拡大や、カーボンニュートラル実現に向けた電炉鋼材への関心の高まりが、業界全体の追い風になると期待しています。
金属フォーカス 編集部コメント
東京製鐵の戦略的据え置きは、現在のエネルギーコスト環境下での冷静な市場判断を示しています。国内需要の底堅さと電炉鋼材の環境的優位性が、今後の国内鋼材価格の支えとなるでしょう。
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