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今週、ロンドン金属取引所(LME)と米国コメックスで銅価格の変動が顕著に表れました。LMEでは1月29日、銅の価格が一時1トンあたり14,500ドル(1ポンド6.62ドル)まで上昇しましたが、同日中に13,400ドル(6.08ドル)付近まで急落しました。この動きは、銅価格の変動に新たな局面が訪れていることを示しています。
投機的要因と市場の実需
2025年第4四半期にLMEの三か月銅価格は21%上昇し、2020年第2四半期以来の高騰を記録しました。しかし、StoneXのロンドン拠点アナリスト、ナタリー・スコット=グレイ氏によれば、2026年に入ってからの急速な上昇は伝統的な需給要因だけでは説明できません。投機家の動きが価格変動の主因であることが明確です。一方で、商業的な銅生産者や消費者、トレーダーは価格変動に備えたヘッジを進めており、これは市場に対して強気のシグナルを送っています。
技術的問題と市場心理の影響
1月30日、LMEは「技術的問題」により電子取引プラットフォームのオープンを遅延させました。報道によると、停電が原因とされ、トレーダー心理に影響を及ぼした可能性があります。2022年のニッケル契約における価格変動を想起させるこの状況は、銅価格の変動が単なる需給だけでなく、取引所運営や心理的要因によっても左右されることを示しています。
加えて、米ドルの価値低下も銅価格の上昇要因となっています。スコット=グレイ氏は、今後もドル動向が価格形成の主要因になると指摘しつつ、銅は新たな高値レンジで取引され、フォワードカーブ内での変動が続くと予測しています。
金属フォーカス 編集部コメント
今回の銅価格の変動は、投機的要因と商業的ポジション調整が同時に作用した結果です。市場は高値圏での安定的取引を模索しており、短期的なボラティリティの波は今後も継続する可能性があります。投資家や産業関係者はヘッジ戦略とドル動向の両面に注目すべき局面です。


