![]() |
| Goongarrie Hub Nickel Cobalt Project |
オーストラリアの鉱山開発企業 Ardea Resources は、同社の西オーストラリア州における Goongarrie Hub ニッケル・コバルトプロジェクト に対し、オーストラリアと米国の政府系金融機関から最大7億ドルの共資金支援を受ける可能性があると発表しました。豪州の Export Finance Australia (EFA) と米国の Export-Import Bank (EXIM) が、それぞれ3.5億ドル相当の非拘束的支援表明書を発行しています。EFAによる支援は豪ドル建てです。
Goongarrie Hub プロジェクトの生産計画と提携企業
Ardeaは Goongarrie Hub ニッケル・コバルトプロジェクト で、年間29,000トンのニッケル金属と2,100トンのコバルト金属を混合水酸化物沈殿物として生産する計画です。しかし、オフテイク可能量は全体の25%に限定される見通しです。Ardeaは2026年前半までに最終的な実現可能性調査(DFS)を完了する予定であり、日本の商社 住友金属鉱山 と 三菱商事 と共同でプロジェクトを運営します。
この動きは、豪州の国内ニッケル生産量が今後数年間で減少すると見込まれる状況を背景としています。オーストラリア政府の経済首席官局(OCE)は、2024-25年度の62,000トンから2026-27年度には47,000トンに減少すると予測しています。
政府支援と国際的な供給チェーン戦略
米豪両政府は2025年10月、少なくとも30億ドルを豪州の重要鉱物プロジェクトに共同投資することに合意しています。EXIMは同時に22億ドル規模の支援表明書を発行しました。また、豪州は日本政府と連携し、重要鉱物の安全な供給網構築を進める方針です。外務大臣ペニー・ウォン氏は、安定したサプライチェーン確保の重要性を強調しています。
Ardeaの Goongarrie Hub ニッケル・コバルトプロジェクト は、グローバルな電池素材市場や再生可能エネルギー産業において、重要な戦略資源供給源となる可能性があります。米豪両国の支援と日本企業の参画により、プロジェクトは地域的・国際的な鉱物供給の安定化に寄与すると期待されます。
金属フォーカス 編集部コメント
Goongarrie Hub プロジェクトは、豪州のニッケル・コバルト供給を国際市場に拡大する重要な案件です。政府支援と日米企業連携により、電気自動車用電池素材の安定供給に波及効果をもたらすでしょう。今後のDFS完了後の商業化進展に注目が集まります。


