日本スクラップ輸出入札、バングラデシュ向け需要で急騰|金属フォーカス

Japan H2 scrap export


日本のスクラップ輸出市場は、バングラデシュの製鉄業者による積極的な買い付けを背景に、2月の入札価格が急騰しました。関東鉄源協同組合(Kanto Tetsugen)が実施したH2スクラップの2月輸出入札では、総量2万トンが1トンあたり48,083円(約309.21ドル/トン、FAS)で落札され、前月比で1,312円上昇しました。これは2024年8月以来の最高水準となります。FOB換算では49,083円/トンに相当します。


バングラデシュ製鉄所による連続入札獲得

今回の入札貨物は3月にバングラデシュへ出荷予定で、同国の製鉄所は2か月連続で関東鉄源の入札貨物を確保しました。その結果、CFR価格は約365ドル/トンと見込まれ、前週の深海バルクスクラップの目標価格355ドル/トンを大きく上回りました。海外のバイヤーは慎重に反応しており、日本の輸出業者が同水準でオファーを維持すれば追随困難との声も聞かれます。


東南アジア市場の動向

一方、ベトナムおよび台湾の買い手は前週、海上取引市場で活発に動きました。H2スクラップの取引可能価格は約292~294ドル/トンFOBで、最新の入札価格に比べ10~15ドル低水準でした。入札貨物に付随する品質プレミアムを除外しても依然として差が存在します。アルガス社の日次評価によると、2月9日時点でのH2スクラップFOB日本価格は46,000円/トン、1月の月間平均45,186円/トンとなり、国内大手の東京製鉄は当日の国内スクラップ価格を据え置きました。


金属フォーカス 編集部コメント

バングラデシュ向けの連続入札獲得は、日本スクラップ市場の需給バランスが依然としてタイトであることを示しています。今後、海外需要の強さが国内スクラップ価格に与える影響は継続的に注視する必要があります。また、東南アジア市場との価格差は短期的な投機的取引や輸出戦略に影響を与える可能性があります。

コメントを投稿