リチウム価格の急騰:オーストラリア鉱山各社が増産計画を加速

Pilgangoora Mine


今週、オーストラリアのハードロックリチウム鉱山各社が供給拡大に動き出しました。リチウム価格は12月以降、スパドメン換算で3倍以上に上昇し、PilgangooraやWodginaなど主要鉱山の再稼働計画が浮上しています。市場は依然として政策シグナルと投機的心理に大きく影響されています。


供給再開と増産の動き

PLSグループは、Ngungaju鉱山の再稼働を検討中で、初期運転準備は完了済みです。現行価格では「非常に高い利益率」が見込まれるとPLSのヘンダーソンCEOは述べています。Mineral ResourcesもWodginaとMt Marion鉱山の生産ガイダンスを2026年に450,000–490,000トンに引き上げ、Bald Hill鉱山再稼働を視野に入れています。これらの動きは、リチウム価格急騰の追い風を受けた商業的な生産拡張の現れです。


長期的供給と鉱山拡張

世界最大のハードロックリチウム鉱山であるGreenbushes鉱山は、CGP3拡張により年間50万トンの新規能力を稼働させました。LiontownのKathleen Valley地下鉱山も、2021年のフィージビリティスタディに基づく年間400万トンへの拡張経済性調査を開始しています。PLSはPilgangooraの年間生産能力2Mtへの拡張と、ブラジルColinaプロジェクト開発を検討中です。

これらの計画は、電気自動車エネルギー貯蔵用途のリチウム需要増加を見据えたものであり、短期的な価格急騰だけでなく、長期的な成長ドライバーとして位置付けられています。


金属フォーカス 編集部コメント

リチウム価格の急騰は、投機心理と政策期待、供給制約の複合要因で形成されています。オーストラリア鉱山の増産計画は、短期的なボラティリティを吸収しつつ、EV・蓄電池市場の長期需要を支える重要な要素です。投資家は供給再開動向と価格調整リスクに注視する必要があります。

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