アンゴロ・アメリカン テック合併、経営陣ボーナス議案撤回で株主承認に集中

Anglo Teck merger


アンゴロ・アメリカンは、テック・リソーシズとの合併に関連する経営陣ボーナス変更案を株主投票から撤回しました。これにより、合併承認は新株発行のみを条件とする形となり、株主支持の可否に焦点が移ります。


株主の反対で経営陣報酬案を撤回

当初、経営陣への報酬案は2024年・2025年の株式報酬の62.5%をテック合併完了に連動させる内容でした。しかし、投資家や機関投資家から「単一指標による報酬は市場慣行として適切でない」との指摘があり、アンゴロ・アメリカンは提案を撤回。報酬委員会は2026年の年次総会に向け、新たな報酬方針を株主と協議する方針です。


巨額合併で銅市場への影響も

提案中の530億ドル規模の合併が成立すれば、統合後の企業は世界トップ5の生産者の一角となります。年間生産量は135万トンに達し、チリのエスコンディダ鉱山の2024年予想生産量128万トンを上回る見込みです。合併は規制当局の承認も必要ですが、株主投票で2/3以上の賛成を得られれば、今世紀最大級の銅鉱山統合となります。

アナリストのピール・ハントは、「報酬議案撤回により、株主の合併賛成は強くなるだろう」と指摘しています。BHPの買収未遂や過去の複雑なダイヤモンド・プラチナ事業を踏まえ、アンゴロ・アメリカンは依然として注目の買収対象です。


金属フォーカス 編集部コメント

アンゴロ・アメリカンとテックの合併は、グローバル銅市場に大きな影響を与える可能性があります。統合後は生産規模拡大により価格形成力が増す一方、規制承認や市場反応が短期的なボラティリティを生むでしょう。投資家は株主承認動向と供給動向を注視する必要があります。

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