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| Rio2 Condestable copper mine |
リオ2はペルーのコンデスタブル鉱山の過半数権益を取得し、ラテンアメリカでの事業展開と金属資産を拡大しました。買収額は総額2億4,100万ドルで、成長戦略の重要な一歩となります。
買収概要と資金調達
リオ2は南峰マイニング(英国のプライベートエクイティ企業グローバル・ナチュラル・リソース・インベストメンツ支援)からコンデスタブル鉱山の99.1%権益を取得します。総支払額は現金8,000万ドル、債務6,500万ドル、リオ2普通株3,500万ドルで構成され、加えて将来支払い3,700万ドルと債務2,400万ドルを引き受けることで総額2億4,100万ドルとなります。資金調達は株式発行とベンダーローンで行われ、投資家需要の高まりから調達額は1億2,000万カナダドルに増額されました。
コンデスタブル鉱山の特徴と成長ポテンシャル
コンデスタブル鉱山はリマ南方約90kmに位置する地下銅鉱山で、60年以上の連続生産実績を誇ります。日量8,400トンの処理能力を持つ現行プラントはペナルティなしのクリーンコンセントレートを生産しており、地下採掘能力の拡張や露天掘り開発の可能性もあります。銅換算で年間約27,000トンを生産し、現行価格ベースで5年間に1億1,000万ドルのキャッシュフローを生む見込みです。リオ2はこの資金をコンデスタブルとチリの建設中フェニックス金鉱プロジェクトの拡張に活用するとしています。
リオ2のフェニックス金鉱とコンデスタブル鉱山を合わせると、年間約18万オンスの金換算生産が期待され、フェニックス金鉱の第2フェーズ拡張により最大約38万オンスへの増産も視野に入ります。リオ2のアレックス・ブラック会長は「コンデスタブルは安定したキャッシュフローをもたらし、成長戦略を支える重要資産」と述べています。
金属フォーカス 編集部コメント
リオ2のペルー銅鉱山買収は、ラテンアメリカにおける多角的な金属生産体制の強化を示します。銅の低迷相場下でも安定した現金収入を確保でき、フェニックス金鉱とのシナジーにより中長期的な成長が期待されます。投資家は銅・金価格動向と拡張計画を注視する必要があります。


