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| Copper refining |
2025年10月、中国における銅精錬活動が大幅に減速したと、ロンドン拠点のEarth-iが報告しました。これにより、世界の精錬能力の約15.1%が稼働停止状態となり、前月比で1.7ポイント上昇しています。特に中国本土の稼働停止率は6.9ポイント増の13.8%となり、2024年4月以降で最大の月間上昇幅となりました。
中国国内の地域別動向と要因
銅精錬活動減速の主因は、中国国内の設備メンテナンスと一部精錬所の稼働停止です。北部・東北・西北地域では、能力加重で平均40%が非稼働となっています。特に遼寧省の阜新博發(旧Top Eastern)は9月初旬から停止しており、民間小規模精錬所として市場環境や政府の効率化政策に脆弱で、恒久的な閉鎖の可能性も指摘されています。
世界的な精錬活動と在庫状況
一方で、中国以外の地域では銅精錬活動が前月比2.2%増加しました。国際銅研究グループ(ICSG)によると、2025年1~9月の世界精錬銅生産量は前年同期比4.3%増加しています。特に二次精錬(リサイクル銅)の生産は中国を中心に前年同期比5.5%増加し、世界的な供給拡大に寄与しました。
主要取引所における在庫も変動しています。2025年10月時点でLME、Comex、SHFEの在庫合計は約57万5,000トンとなり、前年末比33%増加しました。ただしLME在庫は前年同期比13万5,000トン減少し、Comexでは24万トン以上、SHFEでは4万トン以上の増加が見られ、銅価格アービトラージの影響が反映されています。
金属フォーカス 編集部コメント
銅精錬活動の地域差と在庫変動は、世界市場における供給・価格リスクを示しています。特に中国の非稼働施設の動向は、短期的な銅市況の変動要因となり、投資家や製造業にとって戦略的ヘッジの重要性を高めます。
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