純利益は減少も、Q2はエネルギーコスト減とプレミアム上昇で回復見通し
米アルミ大手センチュリー・アルミニウム(Century Aluminum)は、2025年第1四半期の業績を発表した。LMEアルミ価格の上昇と地域プレミアムの改善により、同社の売上高は前年同期比で増加した。
同四半期の売上高は6億3,390万ドルと、前四半期の6億3,090万ドルから約3%増加。要因は、出荷量・製品構成の改善とLME価格の堅調推移だ。出荷量は16万8,672トンと、前期比で1%増加した。
一方、純利益は2,970万ドルと前期比で1,550万ドル減少。これは主に原材料とエネルギーコストの上昇によるものである。調整後EBITDAは7,800万ドルで、前期から2.9百万ドル減少した。
Q2見通しは改善、エネルギー価格の低下と地域プレミアム拡大に期待
センチュリー・アルミニウムは、2025年第2四半期の調整後EBITDAを8,000万〜9,000万ドルと予測している。エネルギーコストの低下と米国中西部の地域プレミアムの上昇が、業績押し上げ要因になる見込みだ。
四半期末時点で、同社の流動性は3億3,910万ドルと堅調に推移している。
同社は今後も、アルミ価格動向、エネルギー市場、原材料供給の変動に注視しながら、コスト最適化と収益安定化を図る方針だ。
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