マラウイの重要鉱物プロジェクトで進展

Chilwa Minerals

Chilwa Minerals、2025年に鉱業開発協定(MDA)の締結を見込む

オーストラリアの探鉱企業Chilwa Mineralsは、マラウイ政府との間で南部マラウイに位置するChilwa重要鉱物プロジェクトに関する鉱業開発協定(MDA)の協議を開始した。2023年施行のマラウイ鉱業鉱物法に基づくMDAは、プロジェクトの操業、所有、財政条件を定める法的契約であり、アフリカ諸国の鉱山開発では一般的に用いられる枠組みである。

同社は2025年中にMDAの大幅な進展を期待しており、現行の鉱物資源量のうち、相当部分を計測鉱量および示量鉱量(Measured & Indicated)へ格上げすることがMDA締結の前提条件となる。

探鉱作業と経済評価が進行中

Chilwa Mineralsは現在、中央エリア鉱床でのドリリングを継続し、鉱物資源量の再評価および鉱山最適化設計のための経済調査を進めている。この取り組みにより、鉱物組成の変化やコストの見直しが将来の収益性にどのような影響を与えるかが明らかになる予定だ。

現地パートナーとの連携が成功の鍵

同社のマネージング・ディレクターであるCadell Buss氏は、「MDAは財務的・規制的な確実性をもたらし、資金調達の基盤となる」と語る。MDA締結に向けては、マラウイで実績のある建設会社Mota Engilの支援があり、また、政府や地域コミュニティとの協調関係も重視している点が成功の要因になるとした。

本プロジェクトは、エネルギー転換を支える重要鉱物資源の確保という地政学的観点からも注目されており、同社の進展は他の探鉱企業にとっても今後の参考となる可能性がある。

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