EUの鉄スクラップ輸出規制が本格化:アジア・アフリカ主要輸入国への規制案公布

Ferrous Scrap


欧州委員会は非OECD国向け廃棄物輸出に関する制限措置の最新草案を発表しました。EUの鉄スクラップ輸出規制は2027年5月の完全施行を目指します。草案はエジプトやインドなど主要な鉄スクラップ輸入国を除外しました。これらの国々は欧州産スクラップの輸入量を急速に伸ばしていました。


脱炭素化政策とリサイクル業界からの反発

欧州連合は鉄鋼産業の脱炭素化と域内競争力の強化を急いでいます。炭素国境調整措置(CBAM)の本格導入とともに資源の域内保持を狙います。新たな規則のもと、非OECD国は適切な環境管理体制を証明する必要があります。証明がない場合、欧州委員会はスクラップ輸出を禁止します。

欧州のリサイクル業界団体リサイクリング・ヨーロッパは本方針を強く非難しています。同団体は過度な環境基準がアジアの主要市場を閉鎖すると警告します。EUの鉄スクラップ輸出規制は世界的な製鋼原料供給網を分断します。欧州委員会によるEUの鉄スクラップ輸出規制の最終判断に注目が集まります。


金属フォーカス 編集部コメント

欧州委員会による自国優先の資源囲い込み方針は、世界的なスクラップ需給に深刻な地域偏在をもたらします。安価な欧州原料に依存してきた発展途上国の電炉メーカーは、代替調達ルートの確保を迫られるでしょう。


コメントを投稿

前 次