チリの国営銅大手コデルコが掲げる生産目標の断念と構造改革

 

Codelco Copper


コデルコが直面する困難な生産見通しと目標の修正

チリの国営銅企業であるコデルコ(Codelco)の会長ベルナルド・フォンテインは、同社が今年も困難な生産状況に直面していると表明しました。これにより、同社はパンデミック前の生産水準へ十年代末までに回復させるという長年の目標を事実上断念しました。フォンテインは、過去の経営陣が非現実的な楽観的生産目標を掲げ続けており、プロジェクトの遅延が業績を悪化させたとラジオ・インフィニタのインタビューで強調しています。そのため、経営陣は現在、不可能な生産量の最大化ではなく、より現実的な事業評価と収益性の改善に焦点を合わせています。


財務課題と民間企業とのパートナーシップ戦略

コデルコが抱える老朽化した操業施設の刷新の失敗は、鉱石の品位低下や開発コストの高騰に苦しむ世界の鉱業セクター全体の構造的課題を反映しています。フォンテインは、200億ドルを超える巨額の負債を抱えながらも、同社の主要な課題は財務面ではなく運用面にあると主張しています。したがって、コデルコは単独ですべての資産ポートフォリオを進める資本力や能力を欠いており、今後は民間企業との積極的なパートナーシップを模索する方針です。例えば、エル・アブラ鉱山の49%の持ち分売却や希薄化を含めて、あらゆる選択肢が慎重に検討されています。


金属フォーカス 編集部コメント

コデルコの生産目標断念は、世界的な銅鉱石の品位低下と鉱山開発の複雑化を象徴する重要な出来事です。チリ政府と同社が外部パートナーシップの活用へと舵を切る中、世界のサプライチェーンにおける供給力の制約は今後さらに顕在化する見通しです。

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