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| Europe Heavy Rare earth |
スウェーデン政府は、カナダの重要鉱物探査会社リーディング・エッジ・マテリアルズ(Leading Edge Materials)に対し、ノーラ・シェル(Norra Kärr)プロジェクトの25年間の採掘権(採掘敷地権)を付与しました。同社は、このスウェーデン南部の鉱床を欧州で最も重要な重希土類鉱山の一つと位置づけています。スウェーデン地質調査所の過去の報告書も、同鉱床が欧州で最も豊富なレアアース(希土類)鉱床の一つである事実を裏付けています。
サブ見出し:EVや風力発電の磁石に不可欠なジスプロシウムとテルビウムが豊富
ノーラ・シェル(Norra Kärr)プロジェクトの最大の強みは、軽希土類に対する重希土類の比率が非常に高い点にあります。この鉱床は、電気自動車(EV)や風力発電の永久磁石に不可欠なテルビウム、ジスプロシウム、イットリウムを高い割合で含んでいます。同社によると、欧州が必要とする年間ジスプロシウム需要の全量を供給する能力があり、中国依存からの脱却を目指す欧州にとって現実的な解決策となります。
サブ見出し:環境規制を乗り越え、2027年以降の事業化とサプライチェーン構築へ
同社は採掘権の獲得を受け、今後は更新版の予備実現可能性調査(PFS)の作成や、引取パートナーとの交渉を進めます。過去の2016年には環境懸念から一度採掘権が取り消されましたが、今回は開発面積を65%削減して環境基準に対応しました。欧州連合(EU)域内には現在レアアースの生産拠点がなく、政府は他の土地利用リスクよりもこの重要鉱物の供給確保を優先しました。
金属フォーカス 編集部コメント
本プロジェクトへの採掘権付与は、EUの「重要原材料法(CRMA)」を背景に、欧州が中国依存から脱却するための大きな一歩となります。重希土類の分離・精製技術の確立や地元の環境反対派との対話など、操業開始までには未だ多くの課題が残されています。しかし、自動車メーカーや防衛産業のサプライチェーン強靭化に向けた、試金石となる最重要プロジェクトであることは間違いありません。


