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| Greenland Kuannersuit rare earths project. Exploration License |
グリーンランド政府は2026年6月、オーストラリアのエネルギー・トランジション・ミネラルズ(ETM)傘下のグリーンランド・ミネラルズ社によるKuannersuit(クアナースイト)レアアース計画の探鉱ライセンス更新申請を正式に却下しました。政府は公式声明の中で、ウラン法に抵触しない形での開発および鉱床の発見は極めて困難であると判断を下しています。この Kuannersuitレアアース計画は、副産物としてウランを含むため、2021年のウラン採掘禁止法の制定以降、開発の行方が世界中の投資家から注目を集めていました。
ETM側は今回の決定に対して強い不満を表明し、現地の雇用創出や経済効果を強調しています。同社はグリーンランド政府が技術的評価への回答に48時間しか猶予を与えず、1週間の期限延長も拒否したと主張しました。この拙速なタイムフレームにより、広範なライセンスエリアで発見した新たな鉱化帯などの最新の探鉱成果が審査に反映されなかったとETMは指摘しています。これに対し、ムテ・エゲデ外相兼鉱物資源相は、議会が通過させた法律と南グリーンランドの住民の声を重視した結果であると反論しました。
Kuannersuitレアアース計画のライセンス却下は、欧米が推進する重要鉱物のサプライチェーン多角化戦略に大きな影響を与えます。グリーンランドはこれまで「ビジネスに開かれた国」として外資誘致を進めてきましたが、今回の決定は鉱山開発企業への投資リスクを高める結果となりました。欧米の製造業や自動車メーカーが中国依存からの脱却を目指す中、北米に近い同地域の有望なレアアース供給源が停滞した意味は重いです。
金属フォーカス 編集部コメント
今回のライセンス却下は、環境規制と重要鉱物の安定確保が衝突する現代の資源開発の難局を象徴しています。グリーンランドにおける政権の動向と規制リスクは、世界のEVおよび先端産業向けサプライチェーンの構築に冷や水を浴びせる形となりました。今後は、ウランを随伴しない代替権益への投資シフトや、ETMによる法的な対抗措置の進展が業界の焦点となるでしょう。


