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| Core Lithium Spodumene |
オーストラリアのリチウム生産者であるCore Lithiumは、北部準州(NT)にある年間20万5,000トン規模のフィニス鉱山再稼働資金調達のため、保有していた5,100トンのスピノメン在庫をグローバル企業Glencoreに販売しました。2月26日、Coreは投資家向けに、今回の取引価格が中国向けCIFベース、リチウム酸化物(Li2O)6%換算で1トンあたり2,023ドルであることを発表しました。なお、同社の75,000トンのリチウム粉末在庫は今回の取引に含まれず、今後の販売に備えて保持されます。
スピノメン取引の背景と市場動向
Coreは2025年9月、中国のGangfeng Lithiumとのスピノメンのオフテイク契約を解消し、フィニス鉱山からの将来生産分をすべてスポット販売や新規オフテイク契約に振り向けられるようにしました。この戦略は、鉱山再稼働に必要な資金調達を支援する目的があります。フィニス鉱山は2024年7月に低価格を理由にケア・アンド・メンテナンス状態に移行していました。
リチウム市場はここ数年で大きく上昇しています。2025年2月25日の時点では1トンあたり844ドルだった価格が、2026年2月24日には2,012ドル/トンまで上昇しました。この価格上昇は他の生産者にも影響を及ぼし、鉱山再稼働を検討する動きが広がっています。例えば、オーストラリアのMineral Resourcesは、休止中のボールドヒル鉱山の再稼働を検討していますが、現時点では正式な決定には至っていません。同鉱山は2024年11月に低価格を理由に閉鎖されていました。
金属フォーカス 編集部コメント
今回のスピノメン在庫売却は、フィニス鉱山の再稼働を視野に入れた資金調達策として戦略的な意味を持ちます。リチウム価格上昇に伴い、オーストラリアの鉱山再稼働や新規投資が活発化すると予想されます。投資家やメーカーは、今後の供給動向と価格変動リスクを慎重に見極める必要があります。


