米国の一次アルミニウム製錬所プロジェクト、EGAとCentury AluminumがBechtelを選定

U.S. 1st Aluminum Smelter Project


米国オクラホマ州イノラで計画される米国の一次アルミニウム製錬所プロジェクトにおいて、Emirates Global Aluminium(EGA)とCentury Aluminumは、Bechtelを準備設計担当企業として選定しました。Bechtelは、最終投資判断と2026年末までの建設開始に向けたプロジェクト設計を担います。


米国初の一次アルミ製錬所建設、国内生産能力を倍増

このプロジェクトは、750,000メートルトンの生産能力を持つ米国初の一次アルミ製錬所で、国内の一次アルミ生産量を倍増させる見込みです。EGAはアブダビのアルミ精錬所とアルミナ製錬所、ドバイのアルミ製錬所、ドイツの特殊鋳造工場、米国ミネソタ州のリサイクル企業EGA Spectro Alloysを運営しています。一方、Century Aluminumはシカゴ本社でボーキサイト、アルミナ、一次アルミ製品を手がけ、米国内最大の一次アルミ生産者です。

Bechtelは、過去25年間で中国以外の新設アルミ製錬所の約3分の1を手がけてきた実績があり、米国の大規模プロジェクト経験も豊富です。EGAとCenturyは、Bechtelの設計チームが現地インフラや技術面を整理し、産業成長の基盤を整備するとしています。


建設効率と地域経済への波及効果

Bechtelは、モジュール化と事前組立て戦略を活用し、現場での建設効率向上を図ります。資材輸送は道路と河川を活用し、地域交通への影響を最小化する計画です。EGAの最新アルミ還元技術「EX」を導入することで、1,000人の恒久的雇用と建設期間中4,000人の雇用創出が期待されます。

この米国の一次アルミニウム製錬所プロジェクトは、オクラホマ州イノラおよびロジャーズ郡の産業活性化に寄与し、米国の戦略的金属供給能力の強化にもつながると見られています。


金属フォーカス 編集部コメント

本プロジェクトは、米国の一次アルミ生産を40年以上ぶりに拡大する歴史的案件です。地域経済への波及効果は大きく、国内供給チェーンの強化と産業競争力向上に直結します。今後、米国製錬技術の高度化と持続可能な生産モデル確立の先駆けとなるでしょう。

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