日本 深海レアアース:南鳥島周辺で初の採泥試験開始

Japan deep-sea rare earth mining


日本南鳥島周辺の排他的経済水域で、初めて深海レアアース泥の採取に成功しました。海洋研究開発機構(Jamstec)は、1月30日から試験採掘を開始し、2月1日に最初の泥を回収しました。今回の作業はSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)が計画する深海レアアース採掘実現可能性評価の一環です。


初期処理試験と将来の本格採掘計画

採取されたレアアース泥は、2月15日に日本に戻る調査船「ちきゅう」により輸送され、4月までに初期処理試験が実施されます。SIPは2027年2月に1日最大350トンの深海レアアース泥を回収する本格試掘を予定しており、2028年3月には経済性と採掘可能性に関する報告書をまとめる計画です。この地域は東京大学が2013年に高濃度のレアアース泥を発見して以来、約1,600万トンの資源を保有すると推定されています。


中国依存脱却と商業的課題

日本は高性能素材や電子部品産業で希少金属に依存しており、輸入の約60~70%を中国に依存しています。深海レアアース採掘は、中国輸出規制による欧米市場との価格差拡大を背景に、経済的実現性の向上が期待されます。しかし、採掘・回収コストや含有元素の詳細が明らかになるまでは、商業的課題が残ります。SIPの今後の報告書が、プロジェクトの具体的な収益性を左右する重要な指標となります。


金属フォーカス 編集部コメント

日本の深海レアアース戦略は、国内希少金属供給の安定化と中国依存脱却を狙う重要施策です。初期試験の成功は、将来的な産業利用や国際市場での競争力強化につながる可能性があります。投資家やメーカーは、SIPの今後の報告とコスト動向を注視する必要があります。

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