BHP、グローバル銅プロジェクトへの投資拡大で生産能力最大2百万トン増

BHP copper project


オーストラリアの鉱山大手、BHPは今後10年間でグローバル銅プロジェクトへの投資を進め、総生産能力を180万~200万トン増加させる計画を明らかにしました。これは、電気自動車や再生可能エネルギー需要の増加に伴う需要拡大に対応する狙いです。

BHPは、2026~2032年の間にこれらのプロジェクトへの最終投資判断を行い、2028年以降に順次稼働開始を予定しています。特に、南オーストラリアのCopper Phase 1およびPhase 2プロジェクトは2029~2038年の間に稼働予定で、同社の銅生産能力を79万~91万トン押し上げる見通しです。2025年10月には、南オーストラリア銅事業に5億5,500万ドルを投資し、生産拡大に着手しています。

BHPは2025年7月~2026年6月期の銅生産ガイダンスを1.9~2百万トンと維持しました。しかし、銅供給不足に対応するには2035年までに年間1,000万トンの追加能力が必要と同社は指摘します。世界の銅需要は、経済成長や再エネ転換、デジタルインフラ整備により2026年の約3,400万トンから2050年には5,000万トンを超えると予測されます。

他の主要銅生産企業も同様の見通しを示しています。オーストラリアのSouth32は2035年までに年間800万トンの供給不足を予測し、チリの銅委員会CochilcoやロシアのNornickelも銅需給のタイト化を想定しています。BHPの戦略的投資は、世界の銅市場安定化と供給確保に直結する重要な動きです。


金属フォーカス 編集部コメント

BHPの銅プロジェクト投資拡大は、再生可能エネルギーやEVインフラ需要に対応した中長期戦略の一環です。今後の生産能力増強は、銅価格の安定化や投資判断に大きな影響を与えるでしょう。また、グローバルサプライチェーンのリスク管理の観点でも注目すべき動きです。

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