レアアース磁石リサイクル:Noveon Magneticsが韓国LGと共同で循環型磁石供給を推進

Noveon magnetics rare earth magnet recycling


米テキサス州サンマルコスの磁性材料メーカー、Noveon Magneticsは、韓国のKangwon EnergyおよびLG Electronicsと戦略的提携を結び、レアアース磁石リサイクルの閉ループ技術を推進すると発表しました。

今回の取り組みでは、使用済みLG製品から回収した磁石をNoveon独自のMagnet-to-Magnet(M2M)技術で再生し、高性能な新磁石として再利用します。


閉ループリサイクルで実現する持続可能な供給網

Noveon CEOのScott Dunn氏は、「本プロジェクトは、より安全かつ持続可能なレアアース供給網構築への重要な一歩」と述べています。

同社はKangwon Energyとの提携によりM2M技術のスケールアップを進め、LG Electronicsとの共同開発と性能検証を通じて、リサイクル磁石の環境的・性能的利点を実証する計画です。

加えて、韓国に建設中の新施設では、追加生産能力を確保し、複数産業への応用拡大を見据えています。


産業と消費者への波及効果

LG ElectronicsのPilhyun Yoon副社長は、「製品ライフサイクル全体を考慮した設計を行う中で、再生磁石の性能を実製品で検証できることは、循環型素材が既存の品質基準に適合する証明になる」と強調します。

レアアース磁石リサイクルは、中国が世界の磁石生産の90%以上を支配する現状に対抗する手段としても注目されます。

M2Mプロセスで再生された磁石は、家庭用電化製品からコンシューマーエレクトロニクスまで幅広く検証され、性能・品質・持続可能性の評価に活用されます。


金属フォーカス 編集部コメント

今回の取り組みは、レアアース磁石供給の地政学リスク軽減と循環型経済の実現に直結します。

将来的には自動車・家電・再生可能エネルギー分野への応用拡大が期待され、業界全体のサステナビリティ向上に寄与すると考えられます。


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